一般社団法人日本植物油協会は、
日本で植物油を製造・加工業を営む企業で構成している非営利の業界団体です。
第3章 植物油を巡る環境変化 社会的動向関係
バイオ燃料は大きくバイオエタノール、バイオディーゼルに分けられます。そのうち、植物油が使われるのはバイオディーゼルです。
世界全体でみると、現在、バイオディーゼル原料に使用されている植物油は構成比が高い順にパーム油、大豆油、菜種油等、他に廃食用油、動物脂(主に牛脂)が利用されています。 2011年と比較すると、バイオディーゼルの生産量は2倍以上増加しています。
バイオディーゼル原料は、各国で生産できる作物や情勢によって異なります。一般的には、自国で生産できる作物を原料として用いる事が多くあります。例えば、パーム生産国であるインドネシアではパーム油を原料としてバイオディーゼルを生産しています。大豆生産国であるブラジルや米国でも同様です。ヨーロッパではEU域内で生産した菜種油やひまわり油を活用する他、不足分はパーム油を輸入して補っていましたが、食用で使用するパーム油の使用に替えて使用済みの食用油(廃食用油)を選択しています。日本では、主に使用済みの食用油(廃食用油)を活用しています。
(出所)日本植物油協会 資料集(データ集)より作成