一般社団法人日本植物油協会は、
日本で植物油を製造・加工業を営む企業で構成している非営利の業界団体です。
一般社団法人日本植物油協会は、毎年、製油業界に関連する10大ニュースを、関係メディアの皆様に選定していただき、公表しています。
平成25年は、前年とは打って変わり、世界の油糧種子生産が増産に転じた年でした。その一方で、新興経済国の需要はとどまることを知らず、国際価格は高原状態を続けました。国内では、円安の進行から輸出関連産業を中心に景気上昇の景況感がありましたが、輸入原料に依存する製油業界まで及ぶには至りませんでした。TPPへの参加決定、食品表示法の成立など今後の製油業界にとって影響を及ぼすことがらが登場した年でもありました。
平成25年の製油業界10大ニュースは、そんな情勢を反映したものとなりました。来年は、明るい話題満載の10大ニュースになることを祈っております。
順位 | 項 目 |
1 | アベノミクス効果で劇的円安、製油業界には原料コスト上昇圧力となる |
2 | 世界の油糧種子生産、天候に恵まれ増産、ブラジル産大豆は史上1位、アメリカ産大豆は史上3位の豊作 |
3 | カナダ産菜種史上空前の豊作も、小麦など他の農産物も増産で輸送能力に懸念 |
4 | 飼料向け大豆ミール需要減退、菜種ミール需要増加が継続し、大豆ミール輸入が200万トンを割る |
5 | 大豆搾油量、2年連続の200万トン割れ、パーム油輸入が増加に転じる |
6 | 日本政府TPP交渉参加を決定。協議継続。反面、WTOは包括的合意の事実上の断念 |
7 | 世界の植物油脂需要回復、油糧種子の国際価格高値安定をもたらす |
8 | 止まらない中国の油糧種子輸入、大豆は6,000万トン超えへ |
9 | フィリピンを台風30号が直撃、やし油生産に甚大な被害 |
10 | 消費税、平成26年4月から8%への引き上げ決定 |
次点 | 第3回東アジア植物油フォーラム開催(台北) |
注:油脂に関係する業界紙9社と日本植物油協会会長の投票により選んでいます。