一般社団法人日本植物油協会は、
日本で植物油を製造・加工業を営む企業で構成している非営利の業界団体です。
平成26年の製油業界10大ニュース
一般社団法人日本植物油協会は、毎年、製油業界に関連する10大ニュースを、関係メディアの皆様に選定していただき、公表しています。
平成26年は、米国、南米とも豊作となり世界の大豆生産量は史上最高となりました。他方、カナダ菜種は、昨年の大豊作から一転大きな減産でした。この中で、新興経済国の需要はとどまることを知らず、国際価格は高止まり状態です。国内では、円安の進行が輸入原料に依存する製油業界には大きなコスト増要因となっています。
平成26年の製油業界10大ニュースは、このような情勢を反映したものとなりました。来年は、10大ニュースの多くを明るい話題が飾る年になることを祈っております。
順位 | 項 目 |
1 | 円安の進行が、製油業界には原料コスト上昇圧力となる |
2 | 米国大豆生産量1億トンを超え、史上最高の生産量に |
3 | 消費税、平成26年4月から8%への引き上げ。1~3月の駆け込み需要と4~6月の反動が顕著に |
4 | 配合飼料生産量が、豚流行性下痢等もあり、2,400万トン水準を割り込む |
5 | 世界的な大豊作を背景に、CBOT大豆は一時9ドル水準に低下。しかし、世界の旺盛な需要を背景に、10ドルを上回る高水準で推移 |
6 | 米国、南米の豊作により、世界の大豆生産量は3億トンを超え史上最高を更新の見通し |
7 | 2014年産カナダ菜種は、昨年の大豊作から一転300万トンの減産となるも、史上第2位の生産量 |
8 | 国内搾油工場新設の動き |
9 | 大豆搾油量、低下傾向に歯止め、増加に転ずる(2年ぶりに200万トン水準に回復か) |
10 | 飼料向け需要、大豆ミールの減少、菜種ミールの増加に歯止め。大豆ミール輸入が増加に転ずる |
注:10大ニュースは、製油業界関連業界紙9社と日本植物油協会会長の投票により選定されたものです。