一般社団法人日本植物油協会は、
日本で植物油を製造・加工業を営む企業で構成している非営利の業界団体です。
植物油は、その名称の通り植物体に含まれる油分を、搾油(圧搾や抽出)して得られたものです。従って、油分を含む全ての植物が植物油原料になり得ます。しかしながら、油分を僅かしか含んでいない植物から油を搾油することは難しく、また、効率的ではありません。この為、特に油分を多く含む植物が選抜され、植物油原料として利用されてきました。
植物油原料となる農産物は、形態によって、表1の通り分類することができます。
形態による分類 | 説 明 | 主な原料名 |
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植物の種子 | 代表的な植物油の原料。植物の種子で油分を多く含むもので、油糧種子と呼ばれる。通常の条件で保管しても変質が少ないため、種子の形状で国際的に流通する。 | 大豆、菜種(キャノーラ)、ひまわりの種、綿実、落花生、ごま、サフラワー(べに花)、パーム核(パームの種の部分)、ひまの実、あまに、オリーブの種(ポマース)、椿の実、茶の実、エゴマ、やし(コプラ)、ブドウの種 |
果 肉 | 植物の果実の果肉の部分に多くの油分を含むもの。果肉は腐敗するため輸送には適していないので、油の形状で国際的に流通する。 | パーム(油やし)、オリーブ |
副 産 物 | 主産物から分離された副産物で、油分を多く含むもの。変質が早く進むので、発生後できるだけ早く集荷し、搾油される。 | 米ぬか(玄米を精米した副産物)、とうもろこし胚芽、小麦の胚芽 |