一般社団法人日本植物油協会は、
日本で植物油を製造・加工業を営む企業で構成している非営利の業界団体です。
一般社団法人日本植物油協会は、毎年、製油業界に関連する10大ニュースを、関係メディアの皆様に選定していただき、公表しています。
平成29年は、米国が引き続き豊作となり、史上最高を更新する予測となっています。カナダ菜種も、史上最高の予測となっています。一方で、油脂需要はとどまることを知らず、国際価格は高止まり状態です。国内では、多様な油の需要が引き続き好調であるものの、円安傾向が輸入原料に依存する製油業界には大きなコスト増要因となり、さらには物流コストも増大しています。
平成29年の製油業界10大ニュースは、このような情勢を反映したものとなりました。来年は、10大ニュースの多くを明るい話題が飾る年になることを祈っております。
順位 | 項 目 |
1 | 世界的に大豆・菜種とも豊作にかかわらず、需要拡大で相場は高止まり |
2 | 円安傾向と原料相場の高止まり、物流費の高騰など厳しいコスト環境 |
3 | 健康志向の定着に伴い、オリーブ油、こめ油、ごま油、あまに油、えごま油等多様な油の需要が引き続き好調 |
4 | 加工食品の原料原産地表示制度の対象品目が拡大し、植物油も対象に |
5 | 国内大豆搾油量が3年連続の増加(3年連続で200万トン水準) |
6 | パーム油について2020年東京オリンピック・パラリンピック調達基準の検討が行われる。 |
7 | IOC(国際オリーブ協会)と日本植物油協会の連携強化 |
8 | 遺伝子組換え表示制度に関する検討会が行われる。 |
9 | 米国産大豆の生産量は2年連続で史上最高を更新 |
10 | アメリカ大豆輸出協会によりSoy oil Master検定始まる。 |
注:10大ニュースは、製油業界関連業界紙9社と日本植物油協会会長の投票により選定されたものです。