一般社団法人日本植物油協会は、
日本で植物油を製造・加工業を営む企業で構成している非営利の業界団体です。

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油屋店主・青木絵麻のおうち油レシピ

朝は「パン」、昼は「麺」をテーマに、歳時記を意識しながら、植物油を生かした風味のよい食欲をそそるレシピが食卓を彩ります。
今回の献立をご提供いただいたのは、あの青木絵麻さん。・・・そう、前回の「おうち油レシピ」では、美味しくお酒のすすむレシピが数多く登場しましたが、今回は朝食&昼食として、ひと手間加えて貴方の胃袋をしっかりと満足させることのできるオリジナルメニューを、春夏秋冬の4回シリーズでご紹介いただきます。
食材は身近なものだけれど、どこか、ごちそう感がある…。心がほっこりする、気持ちまで豊かになれる献立は、ご家族からも喜ばれるに違いありません。これまでの朝食や昼食とはひと味違う贅沢を、どうぞお楽しみください。

第五回「サラダマフィンの朝、にんじんパスタの昼」
青木絵麻
朝食はイングリッシュマフィンにチキンサラダを挟んだ爽やかレシピですね?

朝食にサラダを摂取される方が増え、中にはマヨネーズで和える方も多いかも知れませんが、ドレッシングに良質の植物油を使って、あまり重く感じることのない爽やかな朝食にしてみたいと思い考案してみました。ドレッシングにマーマレードを少し入れると、爽やかな柑橘系の香りや甘さが広がって朝食にふさわしいレシピになります。植物油とマーマレードの相性はとても良く、それが潤滑油となって、サラダのアクセントになっている鶏むね肉をパサパサ感なくしっとり味わうことができるでしょう。

ドレッシングには「インカインチオイル」を使われていますが、その意図を教えてください。

身体の外から摂取する必要のある必須脂肪酸の中でもα-リノレン酸が大切なことはだいぶ知られてきましたが、このα-リノレン酸を50%も含み、ビタミンEもたっぷり含んだヘルシーオイルの代表格と言えるのが「インカインチオイル」。ここ最近は、料理雑誌などでも盛んにピックアップされている注目の植物油です。酸化しやすいので長時間の加熱料理や揚げ物には向いていませんので、とくにサラダへの活用がおすすめ。クセの少ないえごま油や亜麻仁油での代用も可能ですが、インカインチ独特の青っぽい香りは、爽やかな風味のマーマレード、セロリ、クレソンなどにとてもよく合いますので、ぜひ一度お試しいただきたいですね。

昼食のパスタにはフレーバーオイルを活用されていますね?

フレーバーオイルを活用すれば、簡単に美味しく香りのよい料理が出来上がります。今回使用した「ガーリックチリオリーブオイル」は、ガーリックと唐辛子の辛さや風味がバランスよくしみ出す香味オイルで、ニンニクを刻んで炒めそこへ唐辛子を入れるという工程を省けて助かります。しかも生ガーリックを使うよりもマイルドに仕上がるので、外出前のランチに使われても問題ないですしね。パスタと組み合わせる野菜はトマトや玉ネギが一般的ですが、いわゆる“脂溶性”のカロテンやビタミンEをたっぷり含んだにんじんをたくさん消費できるレシピを心がけてみました。材料がシンプルで作りやすい割には、非常に栄養価の高いメニューに仕上がっていると思います。

プロフィール
東京・浅草橋で明治3年より続く、厳選油脂の専門店「金田油店」(金田商事株式会社)の店長で、ニックネームは“油売りエマ”。
店舗のみならずネットショップを通じ日本中に油を販売し、“植物油のコンシェルジュ”として要望に応じた油をセレクトしている。
様々な植物油の生かし方を簡単料理レシピブログ「油屋ごはん」(※2009年にアスキーメディアワークスより書籍化)にて日々紹介中で、すでに総レシピ数は850を超えている。
現在、育児にも奮闘中。

※「金田油店」のホームページはこちらから!
http://www.abura-ya.jp/

イングリッシュマフィンのチキンサラダサンド
材料(2人分が目安)

イングリッシュマフィン・・・2枚

鶏むね肉・・・100g

セロリ・・・1/2本

スプラウト(※紫キャベツ)・・・1/2パック

クレソン・・・1/2束

お酒・・・大さじ1

バター・・・少々

<ドレッシング>

オレンジマーマレード・・・大さじ1&1/2

インカインチオイル・・・大さじ1&1/2

レモン汁・・・大さじ1

塩・・・小さじ1/2

コショウ・・・少々

※「インカインチオイル」がお手元に無い場合には、
ごま油や亜麻仁油で代用ください。

作り方
  • 鶏むね肉は包丁の先で全体を突き、塩(※分量外)を軽く振り耐熱皿へ入れ、酒をかけラップをしてレンジで2~3分加熱する。粗熱が取れたら細く裂いておく。
  • セロリは筋を取って長さ5cmの細切りにし、スプラウトは根元を切り落とし、クレソンは葉の部分を食べやすく切っておく。
  • 植物油以外のドレッシングの材料をボウルに入れてよく混ぜ、塩が溶けたら植物油も加え混ぜる。それから「1」と「2」をボウルに入れ全体を和える。
  • イングリッシュマフィンは手で二枚にさき割り、トースターで軽く温め内側にほんのりバターを塗る。
  • マフィンにチキンサラダをたっぷり挟み込んで出来上がり。

もっちりした食感のイングリッシュマフィンはどんな食材にも良く合うので、いろいろアレンジできて楽しいですよ。たとえばポテトサラダを乗せて食べても美味しいのですが、ポテトサラダに植物油を少し垂らすと、しっとり感が全く異なります。

クミン風味のにんじんパスタ
材料

お好みパスタ(※スパゲティやペンネ・マカロニ等)・・・180g

にんじん・・・中2本

ツナ・・・1缶

クミンシード(※ホール)・・・小さじ1

白ワイン・・・50cc

水・・・100cc

塩・・・適量

ガーリックチリオリーブオイル・・・大さじ2&1/2

作り方
にんじんパスタ にんじんパスタ
  • にんじんをおろし金でおろすか、フードプロセッサーで細かくする。
  • 鍋にガーリックチリオリーブオイル大さじ2とクミンシードを入れ弱火で加熱し、ふつふつと泡立ち香りが立ったらにんじんを加え全体をしっかり炒める。
  • ツナと白ワイン、水、塩少々を加え、蓋をして弱めの中火でしばらく煮込む。
    ※にんじんが甘く柔らかくなるまでが目安です。
    汁気がなくなりそうな時は水を足してください。
  • 塩を入れた湯でパスタを茹で、茹で時間の表示より1分早く上げてソースの中へ移す。さらに、お玉1~2杯の茹で汁を加え、鍋を揺すりながら少し煮詰め塩で味をととのえる。
  • 火を止めて、残りのガーリックチリオリーブオイルを回し入れ全体をよくあおり皿に盛り付ける。
  • お好みのハーブ類などを飾って出来上がり(※画像は素揚げしたにんじんの葉)。

サラダなどにおけるにんじんとクミンの相性は抜群で、定番化された組み合わせと言っても過言ではないでしょう。にんじんに含まれるカロテンやビタミンEには抗酸化作用もありますので、デトックス効果や美肌づくりも期待できそうなメニューです。

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