一般社団法人日本植物油協会は、
日本で植物油を製造・加工業を営む企業で構成している非営利の業界団体です。

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油屋店主・青木絵麻のおうち油レシピ

朝は「パン」、昼は「麺」をテーマに、歳時記を意識しながら、植物油を生かした風味のよい食欲をそそるレシピが食卓を彩ります。
今回の献立をご提供いただいたのは、あの青木絵麻さん。・・・そう、前回の「おうち油レシピ」では、美味しくお酒のすすむレシピが数多く登場しましたが、今回は朝食&昼食として、ひと手間加えて貴方の胃袋をしっかりと満足させることのできるオリジナルメニューを、春夏秋冬の4回シリーズでご紹介いただきます。
食材は身近なものだけれど、どこか、ごちそう感がある…。心がほっこりする、気持ちまで豊かになれる献立は、ご家族からも喜ばれるに違いありません。これまでの朝食や昼食とはひと味違う贅沢を、どうぞお楽しみください。

第四回「パングラタンの朝、ピリ辛煮込みうどんの昼」
青木絵麻
朝食は、フレンチトースト入りのスープグラタンという新鮮な発想ですね?

朝食にフレンチトーストを作ろうと卵を割ったところで甘いものを摂取しがちということに気がつき、しっかり野菜も取れて、それだけで食事として成立するパングラタンがひらめきました。そのままスープに投入するのではなく、先に卵液に浸してから焼かれたバゲットは、表面はカリッとして中身はしっとり。バゲットを卵液がガードしてくれるので、スープを吸い込み過ぎてグチャグチャの食感になることもありません。フレンチトーストとオニオングラタンスープがグラタンという形で結ばれた温かい簡単レシピとして、皆様の朝食メニューの定番になることができれば嬉しいですね。

一品目には「アルガンオイル」を使われていますが、その意図を教えてください。

通常のグラタンにはバターを活用される方も多いと思いますが、ナッツ系のより極上の香りを楽しんでいただくことと、健康面にも配慮して、抗酸化作用のあるビタミンEを豊富に含有する「アルガンオイル」を取り入れてみました。仕上げに「アルガンオイル」を回しかけることで、チーズや玉ネギなど、様々な具材の香りをより引き立たせる効果もあり、朝一番でも食欲を促し活力を持って仕事や家事などに移行して頂けるのではないかと思います。もしアルガンオイルが入手困難な場合は、オリーブオイルで代用いただいても構いません。

昼食も身体が温まる、この時期に嬉しいメニューですね?

小さめの土鍋で一人分ずつ作って、そのまま熱々で食べて頂きたい煮込みうどんです。いわゆる「だし」で野菜を煮込むのではなく、あらかじめお好みの野菜をごま油で炒めますので、野菜の持っているうま味を引き出しながらコクが加わります。また、炒めることで水分量が減少して全体のカサも減り、より多くの野菜を効率的に摂取することができるのです。しかも、植物油を使用することで、スープ自体が冷めにくくなるという効果も・・・。まだまだ寒いこの時期、ごま油と唐辛子(※コチュジャン)とショウガという相性の良いトリオで、美味しく身体を芯から温めてみてはいかがでしょうか?

プロフィール
東京・浅草橋で明治3年より続く、厳選油脂の専門店「金田油店」(金田商事株式会社)の店長で、ニックネームは“油売りエマ”。
店舗のみならずネットショップを通じ日本中に油を販売し、“植物油のコンシェルジュ”として要望に応じた油をセレクトしている。
様々な植物油の生かし方を簡単料理レシピブログ「油屋ごはん」(※2009年にアスキーメディアワークスより書籍化)にて日々紹介中で、すでに総レシピ数は850を超えている。
現在、育児にも奮闘中。

※「金田油店」のホームページはこちらから!
http://www.abura-ya.jp/

フレンチトースト入りスープグラタン
材料(2人分が目安)

バゲット・・・(※2cm角に切ったものを8個程度)

卵・・・1個

牛乳・・・大さじ2

チキンスープ・・・300cc(※顆粒タイプでもOK)

炒め玉ネギ・・・50g(※市販品)

アスパラガス・・・1本

塩・・・少々

コショウ・・・少々

アルガンオイル・・・小さじ1

チーズ・・・適量

イタリアンパセリ・・・適量

作り方
  • 卵を溶いて、牛乳と塩&コショウを混ぜ、角切りにしたバゲットを浸しておく。
  • アスパラガスは硬い部分の皮を剥き斜め切りにしておく。
  • チキンスープと炒め玉ネギ、塩ひとつまみを混ぜて温めておく。
  • グラタン皿にパンを並べ、アスパラガスを間に散らしスープを注ぎ、チーズをかけて200度のオーブンで10分程度表面がこんがりするまで焼く。
  • アルガンオイルを回しかけ、イタリアンパセリを振って出来上がり。

※オーブンを使わずにトースターで熱々に加熱してもOKです。

今までありそうでなかった、フレンチトーストとオニオンスープのコラボレーション。個別にフレンチトーストとオニオンスープを作るよりも簡単に、どちらも楽しめる食べ応えのあるメニューが出来上がります。

鶏と野菜のピリ辛煮込みうどん
材料(小鍋ひとつ分が目安)

うどん(※茹でタイプ)・・・1玉

出汁(だし)・・・300cc

うすくち醤油・・・大さじ1

みりん・・・大さじ1

鶏もも肉・・・100g

コチュジャン・・・大さじ1/2

お好み野菜(※白菜、長葱、人参、大根、キャベツ、三つ葉、芹など)・・・適量

ショウガ・・・ひとかけ

ごま油・・・小さじ2

作り方
お好みキノコ類 生ラーメン(※中華麺)
  • 鶏肉は小さめの削ぎ切りにしてビニール袋に入れ、コチュジャンとごま油少々(※分量外)で揉みこんでおく。
  • 野菜類は食べやすい大きさに切っておく(※火が通りにくい根菜類は小さめに)。
  • ショウガをみじん切りにして、ごま油でゆっくり炒め香りを引き出す。
  • 野菜類を硬いものから順番に加え、全体にごま油が回りしんなりする程度炒める。
  • 鶏肉を野菜の上に置き、出汁、醤油、みりんを加え強火にし、沸いたら弱火で野菜が柔らかくなるまで蓋をして煮る。
  • そこにうどんを加え、数分煮込む。
  • 最後に三つ葉など彩りの青菜を入れ、ごま油(※分量外)を回しかけて出来上がり





芳ばしいごま油が決め手のレシピです。コチュジャンを揉みこんでうま味を引き出す鶏肉は、炒めると焦げやすいので野菜の上において煮ましょう。辛いのが苦手な方は、コチュジャンの量を調節してくださいね。

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