一般社団法人日本植物油協会は、
日本で植物油を製造・加工業を営む企業で構成している非営利の業界団体です。
朝は「パン」、昼は「麺」をテーマに、歳時記を意識しながら、植物油を生かした風味のよい食欲をそそるレシピが食卓を彩ります。
今回の献立をご提供いただいたのは、あの青木絵麻さん。・・・そう、前回の「おうち油レシピ」では、美味しくお酒のすすむレシピが数多く登場しましたが、今回は朝食&昼食として、ひと手間加えて貴方の胃袋をしっかりと満足させることのできるオリジナルメニューを、春夏秋冬の4回シリーズでご紹介いただきます。
食材は身近なものだけれど、どこか、ごちそう感がある…。心がほっこりする、気持ちまで豊かになれる献立は、ご家族からも喜ばれるに違いありません。これまでの朝食や昼食とはひと味違う贅沢を、どうぞお楽しみください。
“食欲の秋”にふさわしく、色々な食材が豊富に出回るシーズンですから、それらを植物油でどのようにアレンジすると美味しく召し上がっていただけるかを意識してみました。朝は、パンにナッツ類、葉物のサラダ、そして旬のブドウなどのフルーツを組み合わせてヘーゼルナッツオイルのドレッシングで大人の味覚を。昼は、固焼そばに、キノコ類、牛肉、そしてパクチーなどの香味野菜を組み合わせて、落花生油でキノコのうま味を引き出しながら、様々な食感を楽しむことのできるレシピに。どちらのメニューも、秋の食欲を十分に満たすことができるものに仕上がっているのではないかと思います。
ブドウやグレープフルーツなどには自然な甘味があるので、ドレッシングはワインビネガーの酸味を効かせてすっきりと抑え気味にしてみました。食材全体に馴染みやすいのでヘーゼルナッツオイルがおすすめですが、もしご家庭にない場合は、アーモンドやマカデミアナッツ、クルミ、アボカド、またはオリーブオイルなどをお試しください。お酢にナッツ類、そして葉物サラダの組み合わせは、美容効果も期待できますよね。いずれにしましても、このレシピはお好みの食材を自由に選んで楽しめることが最大の特徴です。パンは2種類程度を組み合わせた方が味わいの変化があって美味しいのですが、たとえばタンパク質の欲しい方は、チーズ入りのパンにするのも一案。フルーツは、キウイやオレンジや苺などを入れても良いですし、とても紅茶によく合う朝食だと思います。あるいは、ヨーグルトを添えてもヘルシーですよね。
しっとりとしたキノコ(※お好みで2〜3種類を混ぜることがおすすめ)、パリッとした揚げ麺、トロッとした餡など、食感がバラエティに富んでいるので、ボリューム感はありますが、どんどんお腹に吸い込まれていくメニューに仕上がっていると思います。加熱に強い落花生油で水気を飛ばしながらキノコを炒めることで芳醇な「だし」が出来上がり、そのうま味で牛肉もペロッと平らげてしまうことでしょう。好き嫌いはあるかも知れませんが、山椒やパクチーをかけ合わせることで、一段とメニューとしてパンチのあるものになっていきます。お好みですが、仕上げに紫蘇や貝割れ大根をたっぷり混ぜても美味しく召し上がれることでしょう。晩ご飯としても十分に成立しますし、このメニューなら男性の胃袋を鷲づかみにできるかも知れません(笑)。
お好みパン(※胚芽パン、バゲット、チーズ入りパンなど)・・・適宜 お好み葉物サラダ(※フリルレタス・チコリ・ベビーリーフ・ルッコラなど)・・・適宜 紫玉ネギ・・・1/4 イチジク・・・1個 ブドウ・・・6粒 グレープフルーツ・・・1/4 ミックスナッツ・・・適宜 ※お好みで、ドライクランベリーやフリーズドライのフルーツなどを一掴み加えてください。 <ドレッシング> ヘーゼルナッツオイル・・・大さじ4 ワインビネガー・・・大さじ2 塩・・・小さじ・・・1/2程度 コショウ・・・少々 ※お好みの野菜やフルーツによっては糖分が強くなるので、ドレッシングに入れる塩のさじ加減は調節してください。
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ナッツ類はフライパンで炒ってもOK。固いナッツを噛みながら同時にフルーツ類のビタミンを吸収すると、脳が目覚めていく感覚になっていくことでしょう。ですから、ナッツ類はあまり細かくしないことをおすすめします。
生ラーメン(※中華麺)・・・2玉 揚げ油(※レッドパーム油、または菜種油など)・・・適量 <餡> お好みキノコ類(※舞茸・しめじ・エリンギなど)・・・各1パック もやし・・・1パック ニンニク・・・1かけ 牛肉(※切り落とし)・・・200g 水・・・500cc 酒・・・大さじ1 麺つゆ(※3倍濃縮タイプ)・・・大さじ3 オイスターソース・・・大さじ2 落花生油・・・大さじ1 水溶き片栗粉・・・適量 粉山椒・・・少々 パクチー・・・適量
※牛肉は火が通りやすいので最後に加えます。 |
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麺は高温の油で一気に揚げるのがコツです。黄金色の麺の方が食欲をそそるので、美しい色に揚がるとともに、カロテンやビタミンEを豊富に含んだ“カロチーノ”と呼ばれるレッドパーム油(※下記に注)を使われることをおすすめします。固焼そばは、餡と絡めながら箸で崩すと食べやすくなりますよ。
※レッドパーム油とは、椰子の果実から得ることのできる植物油。低温で精製するので果肉の成分がそのまま残り、赤い色をしています。揚げ物ばかりではなく、炒め物やドレッシング、お菓子など幅広く使える万能タイプですが、もし入手されにくい場合には、菜種油やこめ油で代用してください。