一般社団法人日本植物油協会は、
日本で植物油を製造・加工業を営む企業で構成している非営利の業界団体です。
「からだにいいこと9月号」に掲載されました!
取材・文/市原淳子 撮影/阿部吉泰 スタイリスト/中村麻貴子(料理) ヘアメイク/千葉智子 デザイン/尾澤正樹
私たちの体の細胞を覆う膜、肌の若さを保つセラミド、女性ホルモンの材料、これらはみんな油からできているって知っていますか?「油は肌を若返らせ、スリムな体型にしてくれる、美と健康に不可欠なもの。種類によって役割があり、油の摂り方で、体はもちろん心や脳の働きも変わってきます」と、美容オイルコンシェルジュのYUKIEさん。「気にするべきは、油の摂取量よりも、必要な種類をバランスよく摂ること。油の構成成分である脂肪酸のバランスが大切です。中でも体内では合成できない必須脂肪酸であるオメガ3※1とオメガ6※2は一般的に1:4の割合が目安といわれています。とくにオメガ3は不足しがちなので、植物油を上手に活用するといいですよ」
欧米では美容健康管理法としてオイル美容法が定着しており、良質な油の摂取を増やすことが健康につながると考えられているそう。不足している油をしっかり補えば、体の不調解消、美肌への近道になるはず!
※ 1 オメガ3……ヒトの体内では合成できないため、食事から取らなければならない必須脂肪酸のひとつ。代表的なものに青魚に多く含まれるDHAやEPAがある。オメガ3には血管をしなやかにする、血管壁にくっついた悪玉コレステロールを取り除く、善玉コレステロールを増やして中性脂肪を減らすなど多くの重要な作用がある。熱・光・空気に弱く、酸化しやすいのが弱点。
※ 2 オメガ6……必須脂肪酸のひとつ。コーン油、ごま油の他、大豆やくるみなど身近な食品に多く含まれているため欠乏しにくい。血中コレステロールを減らす作用がある。
それぞれのオイルの特徴を生かす食べ方をYUKIEさんに教えてもらいました。合わせて、ふだん何気なく摂っている他の油の種類を見直すのもポイント。読者3人がおすすめオイルを2週間摂り続けた結果は?
上質なオリーブオイルは生で摂るのがベストということで、定番メニューのヨーグルトや納豆に毎日大さじ1プラスするのを習慣に。トマトや全粒粉パンと一緒に摂る日もありました。「オイル生活をはじめる前は、7~10日間出ないことも。そんながんこな私の腸がオイルを摂るとゴロゴロと動き出す気配が!少しずつですが便が出やすくなってきたので、これからもぜひ続けていきたいです」(尾形さん)。
えごまオイルの香ばしさを生かして冷や奴の風味づけに。きゅうりの浅漬けや春雨の中華サラダ、納豆にかけたりもしました。忙しい日は大さじ1をそのまま飲むことも。「5日目くらいから睡眠の質がグッと向上し、翌朝にはスッキリ疲れがとれ、とにかく体調がいい!便通もよくなり、肌がキレイになったと友人にほめられました。このまま続けて、春先の喘息症状改善にも期待」(青木さん)。
毎朝飲むスムージー(ケール、オレンジ、りんご、バナナ入り)にアマニオイル大さじ1をプラス。アマニオイルとビタミンC豊富なレモンを混ぜたドレッシングも、抗酸化成分たっぷり。「以前は月経2、3日目がつらく、薬を飲むことが多かったのですが、今回はそれほど痛まず“薬いらず”でした。5日目くらいから肌のテカリも乾燥も気にならなくなり、2週間で体重が0.5kg減ったのも驚きです!」(原崎さん)。
※体感には個人差があります。