経済の停滞は雇用の不安定や所得の低下をもたらし
人々の消費生活にも大きい影響を及ぼします
食料は人々の生命に不可欠のものですが
その購入をも控えねばならないことさえ生じます
アメリカが経験したリーマン・ショックに象徴される大不況は
人々の日常の食生活に大きい影響を及ぼしました
でも意外な効果もあったようです
しかし、その結論は?
アメリカ農務省経済調査局(Economic Research Service)は、2014年1月、「2005~2010年における勤労世代の食生活形態と食事の質の変化:Changes in Eating Patterns and Diet Quality Among Working-Age Adults, 2005-2010」という報告書を公表しました。
図1 報告書の表紙
資料:アメリカ農務省経済調査局「Changes in Eating Patterns and Diet Quality Among
Working-Age Adults, 2005-2010」(2014年1月16日公表)
注 :調査の報告書は、www.ers.usda.govで閲覧できます。
この報告は、リーマン・ショックと通称される戦後最大の不況が、人々、特に勤労世代の食生活に及ぼした影響について、不況前後における食料費支出と栄養学的な食事の質の変化を、コーホート分析手法により明らかにすることを試みたものです。
報告書は、不況によって家計の食料費支出、とりわけ外食などの支出が大幅に減少することとなった反面、食事の内容が栄養的には質の高いものとなったことを検証しています。
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