“食育”は地道な実践活動から
~ 栄養改善運動から見える食育のあり方 ~
“フライパン運動”という運動をご存じでしょうか。
戦後の荒廃のなかで、食生活と栄養の改善に取り組まれた先達が掲げられた運動です。
それから50年余りが過ぎましたが、
いまも、わかりやすい食生活改善運動をライフワークとされ、
情熱を傾けられている近藤とし子先生に、
いま、話題の“食育”について語っていただきました。
実践のなかから語られる言葉は重く、
食育の難しさが改めて理解いただけるのではないでしょうか。
◆本当の「食育」は台所や畑などの“現場”から始まるもの
┣ 満腹なのに心が満たされない。それが今の日本の食生活
┣ 一汁三菜だった昔の日本人は本当の意味の食育を知っていた
┣ 主婦が子供や夫と一緒に台所に立つことが家庭の食育の基本
┣ 油脂を広めるために取り組んできた1日1回フライパン運動
┣ 子供心に“手品”に見えたフライパンをふるう西洋料理
┣ 年を取っても、調理法や器具を工夫して植物油は毎日摂るべき
┣ 自分の足で歩き、考えたからこそ得られた活動の喜びと感動
┗ 社団法人栄養改善普及会会長 近藤とし子 プロフィール
◆中国の植物油事情
┣ 1. 大豆製油業の年間圧搾能力は7,000万トン!
┣ 2. 沿海地域に集中する巨大プラント
┣ 3. 低い稼働率が桎梏に
┗ 4. 油とミールの需給不均衡