注11: |
食品中の脂肪酸のうち、不飽和結合を持たないものを飽和脂肪酸と言う。動物性脂肪に多く含まれ、血清コレステロール濃度を上昇させることから、摂取に注意が必要な脂肪酸として、忌避されがちである。しかし、すべての飽和脂肪酸が上昇効果を示すのではな、ミリスチン酸(炭素数16)やパルミチン酸(炭素数16)に注意が必要である。 |
注12: |
多価不飽和脂肪酸は、食事として一定量摂取しなければならない必須脂肪酸でもある。血清コレステロール濃度を低下させる働きがある。植物油に多く含まれていて、代表的なものはリノール酸(n-6系)である。注5を参照のこと。 |
注13: |
オレイン酸に代表されるモノ不飽和脂肪酸は食品中に普遍的に存在するが、十分量摂取するためにはかなりの工夫が必要である。オリーブ油やハイオレイックタイプの紅花油・ヒマワリ油、さらにはナタネ油などに多く含まれる。 |
注14: |
注5に説明したように、n-3系多価不飽和脂肪酸には素晴らしい生理機能があるが、機能性はこのグループの個々の脂肪酸でかなり異なっている。したがって、n-3系全体としてだけでなく、個々の脂肪酸の摂取量にも注意が
必要となってくる。 |