注7: |
脂肪摂取の下限を決めるのは難しいが、15エネルギー%程度の摂取では健康維持が難しいことは、1965年頃の日本人の健康状態を思い浮かべれば理解できよう。 |
注8: |
われわれは生活活動に応じたエネルギー(カロリー)を毎日摂取しなければならないので、脂肪の摂取量が少なくなると、当然糖質(炭水化物)の摂取量が多くなる。そのような食事では、体内でのトリグリセリド(脂肪)合成が盛んとなり、血清中のトリグリセリド濃度が高くなる。高トリグリセリド血症もまた動脈硬化の危険因子である。 |
注9: |
血糖(グルコース)はいろんな臓器・組織にとって重要なエネルギー源であり、インスリンと呼ばれるホルモンの助けを借りて細胞内に取り込み利用している。このグルコース処理能力に異常が生じた状態を耐糖能異常と言う。糖尿病の危険信号である。 |
注10: |
血清コレステロール濃度が高い場合には、薬物療法に先立って食事の脂肪量を減らすこと奨められ、米国ではまず30エネルギー%に、それでも効果が認められないときには25エネルギー%にまで下げることが奨められている。 |