注3: |
脂肪酸のうち、二重結合を1個もつものをモノ(一価)不飽和脂肪酸と呼ぶ。食品中ではオレイン酸(炭素数18)がもっとも代表的な脂肪酸である。 |
注4: |
オレイン酸はリノール酸とほぼ同等の血清コレステロール濃度低下能を有し、しかも、リノール酸とは対照的に、オレイン酸では善玉の濃度には影響せず、さらに、酸化され難いので、動脈硬化の予防には好適の脂肪酸と言われている(ただし、日本人での試験では、コレステロール濃度低下作用は明確ではない)。 |
注5: |
二重結合を2個以上持つ脂肪酸を多価不飽和脂肪酸と言うが、このグループの脂肪酸はn-3系とn-6系に大別される。体内での働きがそれぞれ対照的であり、両者とも健康維持に不可欠の脂肪酸であるので、両者をバランスよく摂取することが大切である。 |
注6: |
n-3系多価不飽和脂肪酸は多彩な生理機能を発揮するが、とくにドコサヘキサエン酸(DHA)は脳神経系の働きに必須の成分である。動物実験では、n-3系脂肪酸を摂取すると、学習能力の向上や免疫機能改善などが見られることから、一種の神話が生まれている。人間では頭が良くなるようなことはない。 |