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油糧種子の生産は、主要生産国においてこの2年間大きい自然災害(特に干ばつ)がなかったことから順調に増加しました(表3参照)。
上述のとおり強い需要があるものの、期末在庫率も高い水準が予測され、油糧種子の国際需給は近年にない緩和状況にあります。本年秋口のアメリカの大豆、カナダの菜種生産の動向が見えてくるまで緩和した状況が継続するものと見込まれます。しかし、一部の油糧種子(ごま等)は産地が不安定で、少量の需要量が国際需給に大きな影響を及ぼす構造にあります。したがって、全ての油糧種子や油脂原料の需給が緩和状態にあるというものではありません。
【 表3 主要油糧種子及びパーム油の生産推移 】
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