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2000年代になり、油糧種子と植物油の需給は中国の需要が牽引力となって生産拡大を誘発するという傾向が続いてきました。この傾向は、当分続くことが予測されます。
オイルワールド誌は、2005/06年度(2005.9~2006.8)に、中国は約2,700万トンの大豆、210万トンの大豆油、480万トンのパーム油を輸入すると予測しています(アメリカ農務省の予測もほぼ同様です)。210万トンの大豆油は約1,200万トンの大豆に相当しますから、中国は自国内の生産量1,700万トンを含めて5,600万トンの大豆を消費することになります。世界の大豆生産量は2億2千万トンですから、その4分の1が中国に集中することになります。
中国は2006年から植物油の輸入割当制度を撤廃しました。当面は旧秩序が継続するものと見込まれますが、今後は輸入企業による輸入競争の激化も予想されるところです。
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