タイトル


●健康志向の油を使用する傾向、更に高まる

 現在、家庭で使用されている植物油についてお伺いしたところ(複数回答)、1位は「ごま油」で79.6%、2位「オリーブ油」(67.3%)、3位「サラダ油」(64.2%)でした。

 しかし、この3種の油と、6位の「べに花(サフラワー)油」(22.4%)、9位の「コーン(とうもろこし)油」(8.8%)が使用されている割合は徐々に下がる傾向にあり、初回の調査(2000年)の結果と比べると、「ごま油」は4.1ポイント、「オリーブ油」は4.3ポイント、「サラダ油」は17.4ポイント、「べに花(サフラワー)油」は20.8ポイント、「コーン(とうもろこし)油」は10.8ポイント、それぞれ低下しています。

 これに対して、「コレステロールが気になる方向けの油」が使用される割合は、初回調査では5.7%でしたが、今回の調査では26.4%と20.7ポイント上昇し、「脂肪がつきにくいタイプの油」も同じく8.3ポイント上昇しています。「特定保健用食品(トクホ)認定の油」は、前回(2003年)との比較になりますが、使用される割合が6.9%から10.8%へと上昇しています。「コレステロールが気になる方向けの油」なども、実はトクホの一部に含まれているのですが、「特定保健用食品」というお役所用語よりも、健康に対する直接的な表現の方が、アピールする力が強いということを示しているのかもしれません。

  健康機能を主張した油だけではなく、どのような油でも適正に摂取することが健康増進にとって大切であることをしっかりと認識した上で、それぞれの方の健康状態に応じて特定の機能を持つ油を選択していただくことが大切ではないかという印象を抱きました。


【 図2 植物油の使用状況(複数回答)単位:%(回答数 2000年度:331/2005年度:397)】


※特定保健用食品(トクホ)認定の油については、2000年は調査を実施していません


【 表2 植物油の使用状況(複数回答)】


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