タイトル


高い生産性を誇るパーム油

 世界で大豆油に次いで多く利用されている植物油、それがパーム油です(表1参照)。その用途は食用から化学品まで広がっています。食用では、マーガリンやショートニング等の原料としての用途のほかに、インスタント麺やスナック菓子を揚げるのにも使われています。もし、加工食品の原材料名に“植物性油脂"との記載があったら、そこには必ずパーム油が使用されていると言っても過言ではないかもしれません。そして、石けん、化粧品等化学品の原材料として世界中で広く用いられています。

 パームは油ヤシとも呼ばれ、高さ20メートルにも達する常緑樹で、西アフリカが原産とされています。この果実の果肉から抽出した油がパーム油です。パーム油には、一度パーム樹を植樹すると約25年間にわたり年中通じて収穫できるという永年性、したがって、単位栽培面積当たりの採油量が大豆の15倍、菜種の10倍にもなるという高い生産性、大豆油よりも安い価格であるという価格優位性などの特徴があります。


グラフ

PREVMENUNEXT