1.脱ガム(除去手段=遠心分離)
リン脂質、タンパク質、糖類などを総称して“ガム質”と呼びます。これは、植物油を加熱したとき泡や煙が出やすい、色が黒ずむ、においが悪くなるなどの原因になります。ガム質は温水で水和させて取り除きますが、
大豆のガム質の一部は“レシチン”となり、健康食品などの原料として使われています。 |
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2.脱酸(除去手段=遠心分離)
遊離脂肪酸は油の風味を悪くしたり、加熱したときのにおいや煙の原因になります。苛性ソーダで中和させて取り除きます。 |
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3.脱色(除去手段=ろ過)
原料段階では光合成の役割を果たした緑色のクロロフィルは、光による油の酸化を促進し、カロチノイド系の色素も油の色に影響します。そこでこれらの色素を活性白土に吸着させてろ過します。 |
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4.脱ろう・ウインタリング(除去手段=ろ過)
4 までの段階が終了すれば食用にもできるのですが、サラダ油にする場合には、さらに「脱ろう」または「ウインタリング」と呼ばれる工程を行います。低温で、油の中のロウ分を結晶にし、ろ過して取り除きます。 |
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5.脱臭(除去手段=真空水蒸気蒸留)
真空状態で、においの成分を沸騰しやすくし、高熱の水蒸気を吹き込み、においの元を蒸発させます。 |
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