Step2は「搾油」。人を強くしかることを「油をしぼる」といいますね。油をしぼるのは力のいる作業ですが、しぼればしぼるほど油がたくさんとれたことがそのもとの意味。そんな大変な作業だった「搾油」も、原料に合った合理的な方法で、大量 に、また効率的に行われるようになりました。  現在油のしぼり方には3つの方法があり、原料によって使い分けています。
●圧搾法(あっさくほう)
 圧力をかけてしぼる方法。製油工場では“エキスペラー”という、連続的に大量 に処理できる圧搾機械が活躍しています。なたね、べに花など油分の多い材料に使われる方法ですが、この方法だけでは10~20%の油分が原料に残ります。
●抽出法(ちゅうしゅつほう)
 溶剤を使って油分を取り出すと同時に、溶剤を完全に回収する方法。大豆、米ぬ かなど油分の低い原料に使われます。原料に残る油分は1%未満になります。
●圧出法(あっしゅつほう)
 上記二つを併用する方法。圧搾した後、原料に残った油分を抽出します。
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