不況がもたらした食生活の変化−アメリカの勤労世代の食生活 −

5.不況がもたらした家族の団欒

 不況の効果という表現は適切ではないのですが、結果として食生活の質の改善に加えて、家族の行動様式にも好ましい変化が生じました。
 それは、家庭団欒の機会が増えたことでした。家庭外食料摂取の減少は家庭内食料摂取の増加、すなわち家族が一緒に食事をする機会が増加することに結びつきました。2005〜06年度調査では、家族一緒の食事機会は調査項目とはされていなかったため、2007〜08年度と2009〜10年度の比較になりますが、1週間のうち、家族と一緒に食事をする機会、家族で食事を準備する機会、家庭で調理に費やす時間のいずれもが少しずつではありますが増加していることが明らかになりました(表5)。

表5 家族一緒の食事機会と家庭での調理の変化(1週間当たり)

  1946〜85年生まれが世帯主の家族 1946年以前生まれが
世帯主の家族
2人以上の家族がいる
世帯
うち、子供がいる世帯
2007〜08年 2009〜10 2007〜08 2009〜10 2007〜08 2009〜10
家族で食事する回数 5.91 6.22 5.80 6.29 8.25 9.13
家族で食事を作る回数 5.33 5.73 5.35 5.77 7.60 8.48
調理と後片付けに費やす時間 414.69 419.24 444.60 456.21 449.38 437.10
調査対象家庭数            
  家族で一緒に食事 2,801 2,973 1,790 1,837 1,103 952
  調理と後片付け 2,963 3,114 1,807 1,844 1,128 962
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