特集 図表で見る日本の植物油最新事情
今回は 植物油に関するデータを図表で解説します。どれも現状の最新データです
  • 植物油の生産量は年々増加しています。国内では原料を輸入し加工するのがほとんどですが、最近は輸入油も確実に増えています。
  • また、世界的にみても生産量は飛躍的な伸びを示しています。種類別 でも大きな変化をみせており、現在では「大豆油」「パーム油」「なたね油」がトップ3を続けています。
  • 国内の食用植物油全体の消費量も年々増加しています。種類別にみてもそれぞれ増加傾向にあり、中には前号でとりあげたオリーブ油のように大幅な伸びをみせているものもあります。
  1970年 1980年 1990年 1995年 1997年
なたね油 114 404 700 757 830
大豆油 396 581 643 673 663
パーム油 27 148 213 291 317
コーン油 25 62 104 101 102
サフラワー油 9 10 28 58 57
こめ油 61 61 57 60 53
ごま油 12 15 29 37 37
やし油 30 28 31 29 35
オリーブ油 0 1 2 7 24
パーム核油 13 14 13 22 21
綿実油 50 47 30 21 18
ひまわり油 24 6 16 11 10
落花生油 0 0 1 1 2
その他 31 22 7 5 7
合  計 792 1,399 1,874 2,073 2,176
(千トン)
資料:農林水産省食品油脂課調べ
  • 用途別にみると、現在家庭で消費されているのは全体の4分の1。ほとんどが加工用の原材料や外食産業を通 じて消費されていることがわかります。
  • 外食産業向けの業務用は、一時かなりの増加傾向でしたが、不況・景気の影響を受けて、最近では横ばい傾向にあります。
  • 加工用の中でも、マーガリンやマヨネーズの原料となるものは最近では横ばい傾向。  しかし、弁当・惣菜・調理冷凍食品などの中食需要の伸びを反映して加工用全体では増加傾向にあり、油需要全体を引き上げています。
           
家庭用 450 516 500 515 512
業務用 417 523 605 587 603
加工用 532 652 769 971 1,061
 食用加工油脂原料 315 352 409 436 438
 マヨネーズ、ドレッシング原料 152 181 195 206 212
 その他 65 119 165 329 411
合計 1,399 1,691 1,874 2,073 2,176
(千トン) 資料:社団法人日本植物油協会推定
MEMU