中国、台湾、日本の3地域が、油脂原料(油糧種子)の供給を輸入に依存していることは先に述べました。それでは、どれだけの油糧種子を輸入しているのでしょうか。油糧種子の代表である大豆と菜種について整理したのが表4です。
表4で、大豆の世界貿易量(輸入量)の64%、菜種の74%を、この3地域が輸入していることが分かります。つまり、世界で流通している主要な油糧種子のほとんどが、この地域に輸入されているということです。このことは、アメリカ、ブラジル、カナダなど油糧種子の輸出国にとっても、非常に重要な市場を形成する地域であることを示しています。それだけに、東アジアから油糧種子輸出国に対する意見を発信することが重要であるとも言えるのです。
【 表4 大豆、菜種の貿易(輸入)に占める地位(2011暦年) 】
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中国 |
台湾 |
日本 |
計 |
世界合計 |
3地域の 割合(%) |
大豆 |
52,634 |
2,346 |
2,831 |
57,811 |
90,008 |
64.2 |
菜種 |
1,262 |
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2,319 |
3,581 |
4,823 |
74.2 |
合 計 |
53,896 |
2,346 |
5,150 |
61,392 |
94,831 |
64.7 |
資料:表1に同じ 注:大豆、菜種の輸入量を示している |
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