これまで述べてきました2011年度調査の結果を、過去の使用経験を縦軸に、現在の使用状況を横軸として、それぞれの油種を並べ、今後の使用意向については、色によって分類を行うと、20の油が図6のとおり並びました。
ごく当たり前のことでありますが、これまでの使用経験と現在の使用状況が、今後の使用の意向にも反映されることが、この図でおわかりいただけるでしょう。食生活は非常に保守的な傾向が強く、特にこの調査が主婦の皆様を対象にしていることから、家庭での食事を基礎にした結果が出ていると考えらます。このため、今後の利用意向も、過去・現在の油の使用状況から今後の利用意向も大きくはみ出ることはないというのが結論になっているように見受けます。
とはいえ変化は少しずつ進んでおり、また経済情勢にも大きく影響されるということが見えてきました。そして比較的高年齢層の皆様の方が、変化の度合いが大きいという傾向も見えて参りました。
これらの状況を基に、私ども製油業界は、各年齢層の方々に喜んでいただける製品開発がこれからの重要な課題であることを学びました。改めて調査にご協力いただきました皆様に御礼を申し上げます。またこれからも植物油をご愛用いただくことをお願い申し上げます。
【 図6 油種別の使用経験、現在の使用状況、今後の使用意向 】
※2011年度調査の植物油の使用経験率を縦軸、現在使用率を横軸にとり、かつ今後の使用希望率による色分けを行った20種の分類図
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