平成23年度プロジェクトの初会合が、5月22日に開かれました。折からの驟雨のため参加者は20名余り。参加者の年齢は10歳から70歳超までと多彩でした。受付で会費が徴収されたことは、このプロジェクトが行政丸抱えではなく、自らの参加費で運営されていることを示し、それがこのプロジェクトの活力の源であることに気付きます。
新任の堀井正光生涯学習課長のご挨拶の後、寺嶋さんから本年度のエゴマ栽培の日程の説明があり、参加者の自己紹介、クラブの構成が進められました。
そしていつもの鶴の一声「はい!後は皆さんで考えてください!」。
4つのクラブは特にリーダーが決められていたわけではありませんが、誰かが言い出しっぺになって議論が始まります。みんなの夢が語られます。参加した小学生や中学生は発言こそしませんが、大人達の会話をしっかりと聞いています。今年は何が生まれてくるのでしょうか。
「プロジェクト」といささか大仰に命名されていますが、その実は町の人達の小さな運動です。成果は参加した人達の胸の中に残ります。「復活」とは元の姿を取り戻すことですが、ここにはエゴマ産業の復活はありません。しかしわずかの量のエゴマ油が、人々の心を豊かにしていきます。数百年の時間が経過し、経済的に地域を支えたエゴマの姿こそありませんが、それに匹敵する力を持った新しい市民文化を創造する、それが「エゴマ油復活プロジェクト」の本当の姿なのでしょう。今年の収穫が待ち遠しくなる一瞬でした。
【 図9 お話をお聞きした京女達 】
(中央の方が寺嶋千春さん)
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