オリーブ油の消費は世界中に広がり、増加を続けています。日本では、イタリアン・レストランの増加がオリーブ油に親しむ機会を増やし、家庭での利用を広げていきました。中国をはじめアジアの国々でも、まだ数量は少ないのですが、同じような広がりを見せています。
表1で見たように、わずか300万トンに過ぎない生産量を世界が分け合っているわけですから、他の油と比べて価格が高いこともうなずけるのではないでしょうか。
表2は、世界の輸出量を示しています。2006年の輸出量は71万トンですから、生産量に対する輸出比率は25%程度となります。
最大の輸出国(2006年)はイタリアで、意外にもチュニジアが第2番目の輸出国となっており、最大の生産国であるスペインは第3番目となっています。
何故このようになっているのでしょうか。実は、表2の輸出量にはEU域内の取引が含まれていないため、イタリアやスペインからフランス、ドイツなどへ輸出された数量が除かれています。このEU域内国への輸出量を含めると、2006年では、スペインは52万トンを輸出する最大の輸出国になり、イタリアが32万トンでこれに次ぎ、チュニジアは第3位の国となります。
【 表2 主な国別に見たオリーブ油の輸出量 】
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