◆結果分析２「うつくしい元気人２００１」その具体像は ■体型はややスリム。シンプルなファッションで、スポーツや旅行を楽しむのがうつくしい元気人像 　次に、「うつくしい元気人」の具体像をさまざまな角度から描いてもらいました。 　まず体型ですが、身長は163.1cm、体重は50.7kg。この数値から太っているかやせているかの判定基準であるＢＭＩ値（体重kg／身長ｍ２　日本肥満学会による）を算出すると19.1となり、「ふつう（19.8～24.2）」の数値をやや下回って「やせている」との判定になります。各年代の回答からそれぞれＢＭＩ値を算出すると、40、50代は19.3、30代は19.0、20代は18.7。スリムな人をうつくしいと捉える意識はまだまだ根強く、その傾向は若い年代ほど強いようです。 　「うつくしい元気人」のファッションはというと、自然のままの肌をシンプルでカジュアルな装いで包んだスタイル。そして余暇は「スポーツ」「旅行」を楽しんでいる人というイメージです。余暇に関しては年代で若干イメージに差が見られ、20、30代では「ショッピング」がベスト３に入っているのに対し、40代では「映画・ビデオ」、50代では「ガーデニング」がベスト３入り。モノが欲しいか、自分の楽しみの時間が過ごしたいか、それぞれの年代の女性自身が何に関心を持っているかがが、この設問を通して表れているということでしょうか。 ■「うつくしい元気人」と聞いて思い浮かぶイメージ ●体型は？（SA） （n=1395） 全体 20代 30代 40代 50代 身長（cm） 163.1 163.0 162.6 163.4 163.3 体重（kg） 50.7 49.7 50.7 51.0 51.4 ●肌の色は？（SA） （n=1395） 全体 20代 30代 40代 50代 自然のままの色 78.6 78.9 (1) 80.1 (1) 79.4 (1) 65.7 (1) 肌の色のイメージはない 12.2 7.6 (3) 13.4 (2) 16.1 (2) 3.7 (3) 色白 6.8 8.9 (2) 6.3 (3) 2.6 (3) 28.7 (2) 日焼けした小麦色 3.7 4.8 1.8 2.2 3.7 (3) ●ファッションの傾向は？ （n=1395） 全体 20代 30代 40代 50代 シンプルでカジュアルなスタイル 86.0 82.6 (1) 83.3 (1) 90.6 (1) 94.4 (1) 個性的なもの 4.2 3.7 4.4 (2) 3.3 (3) 3.7 (2) 流行に乗ったもの 3.7 5.1 (3) 4.2 (3) 0.0 0.0 コンサバ系 2.3 6.1 (2) 1.6 0.7 0.0 セクシー系 0.8 2.0 0.8 0.0 0.0 ブランドもの 0.7 0.6 1.7 0.0 0.0 女の子っぽいもの 0.5 0.1 1.0 3.8 (2) 0.0 ●余暇の過ごし方は？（3A） （n=1395） 全体 20代 30代 40代 50代 スポーツ 59.6 52.3 (1) 63.6 (1) 56.5 (1) 58.3 (1) 旅行 43.7 45.1 (3) 45.3 (2) 31.0 (2) 45.4 (3) ショッピング 38.8 47.2 (3) 36.0 (3) 21.7 13.0 ドライブ・ツーリング 30.8 30.6 35.2 25.1 9.3 料理 24.1 22.7 24.1 27.9 34.3 ガーデニング 19.4 15.8 17.4 13.0 57.4 (2) 読書 15.7 14.3 15.6 13.4 18.5 映画・ビデオ 14.4 16.5 13.1 28.2 (3) 26.9 インターネット 11.9 9.3 8.8 22.4 13.0 食べ歩き 11.3 10.8 10.6 25.1 5.6 ライブ・コンサート 7.2 5.8 7.0 8.5 7.4 キャンプ 7.0 6.4 6.3 7.2 0.0 カラオケ 1.5 2.2 0.6 0.4 1.9 TVゲーム 0.3 0.3 0.1 0.0 0.0 ※数字は％。 ※表中、()数字はその年代のベスト３． ※■は全体より10ポイント高い、■は全体より10ポイント低いもの ■うつくしい元気人になる秘訣は、基本を押さえた規則正しい食生活 「うつくしい元気人」の具体像のひとつとして、食生活はどのようなものと思うかについてもうかがいました。その結果「三食きちんと規則正しく」「家族や仲間と楽しく」「栄養のバランスを考える」が７割以上を獲得して三大項目となりました。「規則正しく、栄養のバランスに配慮しつつ、楽しく食べる」というのはまさに食の基本。うつくしい元気人の食といっても何も特別なことではなく、毎日、基本を積み上げていくことといえそうです。 また、ダイエットと食生活との関係についてもうかがいました。これによると、ダイエットには「食事だけでなく運動や規則正しい生活に気をつける」がトップ。食も重要ながら生活全体のなかでのコントロールが必要ということでしょう。ただし年代別に見ると、50代はダイエットにはまず食生活、特に家庭での食事で対処すべきという意識が強く、ベテラン主婦らしさが見受けられました。 さらに「うつくしい元気人」が好むと思う料理ジャンルをうかがったところ、年代を問わず「和食」がトップ。洋風化したと言われて久しい日本の食ですが、ヘルシー食として世界的注目を集めている日本の食が若い人にも見直されているというのは、よろこばしいことです。 ●どんな食生活？（3A） （n=1395） 全体 20代 30代 40代 50代 三食きちんと、規則正しく食べる 84.7 82.0 (1) 86.5 (1) 89.2 (1) 92.6 (1) 家族や仲間と楽しく食べる 71.8 73.9 (2) 64.6 (3) 70.3 (2) 60.2 (3) 栄養のバランスを考えて食べる 71.5 70.8 (3) 72.4 (2) 69.0 (3) 87.0 (2) 間食を控え、好き嫌いをしないで食べる 21.0 23.9 25.6 20.0 9.3 安全な食材や旬のものにこだわる 17.8 13.4 18.2 22.9 11.1 食べすぎないようにする 15.0 15.5 17.4 5.5 5.6 栄養や食材に関する情報をこまめに見て食べるものを選ぶ 6.2 4.7 7.5 6.4 30.6 おいしいもの情報を追いかける 6.1 7.3 3.5 9.9 0.0 レストランでおいしいものを選んで食べる 3.2 7.3 3.5 1.1 0.0 少食を避ける 1.6 2.4 0.6 0.4 0.0 ●好きな料理のジャンルは？ （n=1395） 全体 20代 30代 40代 50代 和食 63.6 55.6 (1) 61.1 (1) 66.1 (1) 62.0 (1) イタリアン 19.5 25.3 (2) 22.3 (2) 13.2 (3) 30.6 (2) 中華料理 13.0 12.6 (3) 11.5 (3) 17.8 (2) 5.6 (3) フレンチ 3.5 4.7 4.3 2.6 0.0 韓国料理 1.0 2.5 1.1 0.4 0.0 エスニック料理 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 ●余暇の過ごし方は？（3A） （n=1395） 全体 20代 30代 40代 50代 食事だけでなく、運動や規則正しい生活にも気をつける 73.0 73.9 (1) 71.6 (1) 71.4 (1) 33.3 油もきちんと取り入れて栄養バランスのとれた食事をする 65.2 66.8 (2) 63.7 (3) 68.4 (2) 90.7 (1) 油より間食や甘い食べ物・飲み物を取るのを控えることを心がける 60.9 57.1 (3) 69.6 (2) 55.4 (3) 85.2 (2) 外食を控え、自宅で食事を取るようにする 53.1 54.5 44.8 51.9 70.4 (3) 健康やダイエットに効果があると言われる油を好んで利用する 18.1 19.9 19.7 15.8 1.9 油の栄養成分（脂肪酸など）のバランスに注意する 14.2 11.8 17.0 26.6 9.3 ダイエット効果があるとされているお茶や薬を飲む 6.8 8.0 7.8 6.4 1.9 油を使った料理をできるだけ食べないようにする 4.9 4.4 6.2 2.2 0.0 食事の回数や量を減らす 1.4 2.9 1.3 0.0 0.0 ※数字は％。 ※表中、()数字はその年代のベスト３． ※■は全体より10ポイント高い、■は全体より10ポイント低いもの ■「うつくしい元気人」は、それぞれの人にとっての等身大の理想像 こうして「うつくしい元気人」のイメージをさまざまな角度から描いていただいた結果を見渡してみると、あらためてわかってきたことがあります。 過去数年、同様の調査を行ってきましたが、幅広い年代の方に対する調査は今回がはじめてでした。そこで年代別の比較をおりまぜて分析を進めたのですが、「うつくしい元気人とは？」の問いに対する回答が年代によって微妙に異なり、それぞれの年代の「うつくしい元気人像」が浮かび上がる結果となったのです。ということは、それぞれの年代の方が「自分はこうありたいな」という理想、しかもあまり自分の年齢や状況からかけ離れすぎないところでの理想を「うつくしい元気人像」として描いてくださったのではないでしょうか。 日本植物油協会が、理想のユーザーモデルとして掲げてきた「うつくしい元気人」。調査の積み重ねによって、より多くの人が「自分の理想像」に思いをはせるきっかけとしていただければ、こんなにうれしいことはありません。