◆結果分析1「うつくしい元気人'99」その条件は?

■「うつくしさ」の評価基準-4年間変わらず「健康的」「清潔感」
 まず、人が人を「うつくしい」と評価する条件についてうかがいました。トップ3は「健康的」「清潔感」「性格が明るい」。このうち「健康的」「清潔感」は、この調査を始めて以来4年間、変わらず第1位 、第2位を占めています。現代人にとって、「健康的」で「清潔」なことは、流行に左右されない普遍的な「うつくしさ」の二大条件といえそうです。また、その中でも第1位 の「健康的」は、第2位の「清潔感」に常に10ポイント以上の差をつけてきました。「何よりも健康」というのは、「食を通 して人々の健康を願って」活動を展開している日本植物油協会としても、うれしい結果 です。
 ところで、今年の調査結果をもう少し詳しく見てみると、興味深いことがわかってきました。男女別 に結果を比較すると、「うつくしさ」に対する男女の意識の違いが現れているのです。第1位 から第5位までには大きな男女差はないのですが、注目すべきは6位以下の項目。男性は6位 が「やさしいこと」、7位が「女性らしいこと」であるのに対し、女性は6位が「前向きな姿勢」、7位 が「おしゃれ上手」となっています。しかも、これらの項目はそれぞれ10ポイント以上の差がついています。昔ながらの“静的”な女性を「うつくしい」とする男性と、積極的で、まわりに対してもアピール上手な“動的”な女性こそ「うつくしい」とする女性。そのギャップは、まさに現代の男女関係を象徴しているようです。
■「うつくしい元気人」の行動条件―ポジティブでアグレッシブなこと
 次に、「うつくしい元気人」に欠かせない行動条件について質問しました。 上位にランクされたのは「元気ではつらつとしている」「遊びも仕事も意欲的」「よく笑う」。ここからは、ポジティブでアグレッシブな女性像が「うつくしい元気人」として描き出されています。
 設問の項目が少し変わっているので単純な比較はできませんが、過去4年間の調査結果 をふりかえっても同様の傾向。自分ばかりでなく、周りの人をも巻き込んで元気にするパワーや積極性のある人こそ、「うつくしい元気人」にふさわしいとされています。
 先ほどの質問同様、この結果を男女で比較してみると、第1位、第2位となった「元気ではつらつとしている」「遊びも仕事も積極的」は、男性よりも女性のポイントの方が高く、これらの項目をより評価していることがわかります。
 こうした結果を見てくると、男性を尻目にどんどんパワフルに生きているいまどきの女性の勢いは、当分続きそうな気がしてきますね。
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