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植物油の保存期限はどのくらいですか?
植物油の場合、いわゆる腐敗はないので酸化による風味の劣化が賞味期限の決め手になります。風味劣化は酸素や光などの影響を受けるので、たとえ同じ品質の製品でも、容器の種類によって大きく異なります。缶
のように空気も光も通さないものは賞味期限が長く、おおむね製造後2年に設定されています。プラスチック容器は光と微量 の空気を通すので、賞味期限はおおむね1年です。ガラス瓶はその中間で1年半。また、植物油の種類によっても異なり、たとえばごま油はリグナン類といわれる天然の酸化防止物質が含まれているため、通
常の食用油より半年程長く設定されています。 |
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サラダ油など |
ごま油 |
缶・着色ガラスびん・紙容器 |
2年 |
2.5年 |
透明ガラスびん |
1.5年 |
2年 |
プラスチック容器 |
1年 |
1.5年 |
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保存方法については、品質に影響を及ぼす直射日光と高温多湿を避けることが大事です。光、熱、空気(酸素)が油の劣化3要因ですが、特に光の影響が一番大きいので、透明な容器での保存の場合は必ず暗い所に置いてください。また、ガス台のそばなど高温になる場所に置くのも避けてください。なお、賞味期限は未開封のもので、暗い所に常温で保存することを前提に設定してあります。
開封後は、油と空気(酸素)が直接触れないようにボトルキャップで密閉してください。ふたのない缶 の場合もラップでシールするなど工夫が必要です。その 上で、なるべく早く、1~2ヶ月で使いきるように心がけてください。
また、フライなどに使った油は、揚げかすなどを取り除くためにろ過するか、あるいは揚げかすが沈澱した後上澄みをとるなどして油の劣化を防止したうえで、密閉保存してください。
何度か使用し、着色や粘りの出てきた油は、紙にしみ込ませたり、凝固剤を使用して廃棄してください。環境を考え、くれぐれも流しに捨てることのないようにお願いします。 |
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