皆様に支えられて50年

3.植物油需要の増加が支えた50年

 製油産業を支えたのは、何よりも植物油需要の急速な増加でした。日本植物油協会が発足した1962年当時、日本人の栄養摂取状態は決して好ましいものではなく、とりわけ動物性蛋白質と脂質の摂取量を増やすことが、国の栄養政策の重要な課題でした。日本植物油協会も、社団法人日本栄養士会や社団法人栄養改善普及会のご協力を得て、植物油の適正摂取を進めるための運動に参画しました。この運動はセミナー活動と形を変えて50年後の今も継続しています。図2は、農林水産省「食料需給表」から、国民一人1年当たりの油脂供給量(純食料)の推移を示しています。油脂類、とりわけ植物油の供給量が急速に増加したことがお分かりいただけるでしょう。

 ただ一人当たり消費量の伸びは1990年代半ばでほぼ天井に達し、2000年代には人口も減少しはじめました。このため、総供給量が徐々に減少する段階が訪れています。需要の増加に支えられた製油産業は、需要の減少という厳しい現状の中で、産業の発展を図らねばならないという課題を背負うに至りました。


【 図2 国民一人1年当たり油脂供給量の推移 】
(単位:s)
図2 国民一人1年当たり油脂供給量の推移
資料:農林水産省「食料需給表」
注:各年度において、油脂類の総供給量から調理・加工・流通過程での欠減や食べ残 しを差し引き、人口で除したもの。

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