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日本植物油協会では、協会が提唱する「うつくしい元気、植物油」にちなんで毎年「うつくしい元気人調査」ならびに「20~30代の食生活調査」を実施しています。
前回の第6号では「うつくしい元気人に関する調査」をとりあげましたが、今回は続いて「20~30代の食生活調査」結果 の発表です。
調査からは、ダイエットに関する意識、ふだんの食生活についての若い人たちの悩みなどが明らかになりました。とくに、ダイエットに関しては、かなり意外な結果が出ています。ぜひ、ご注目ください。
◆「20~30代の食生活調査」調査概要
■調査目的 |
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元気に暮らすために欠かせない要素である食生活について、若い人たちがどのような意識を持っているかを明らかにする。 |
■調査内容 |
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●ダイエットについて
●食生活で気をつけていること、食生活における悩み
●植物油との関わり |
■調査方法 |
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「うつくしい元気委員会」メンバーによるアンケートの配布、回収
*うつくしい元気委員会とは、20~30代の女性で構成される、日本植物
*油協会の外部ブレーン組織。 |
■調査時期 |
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'98年10月 |
■調査対象 |
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20~30代の男性150名、女性150名、計300名 |
■調査元 |
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社団法人日本植物油協会&うつくしい元気委員会 |
■調査対象者 |
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◆ダイエットに対する意識
■ダイエット志望者は年々減少。女性も半数以下に!
まずダイエットに関することでは、「いまダイエットが必要」と思っている人の割合は年々減っていることがわかりました(図表1)。男性よりダイエット熱の高い女性でも、半数以下に下がっています。一方、全体の4割、女性では7割がダイエット経験者で、その6割がダ
イエットに成功しており、すでに理想のボディを獲得した“達人”としての自信が「必要なし」の答えにつながっているのかも知れません(図表2・3)。
また、ダイエット方法は多くの項目でポイントが上昇(図表4)。やるとなれば幅広い方法のなかから複数選んで実行する傾向が高まっています。食事の回数を減らすなど極端な方法をとらず、積極的に運動をしながらのウエイトコントロール。食事も生活もバランスを大事にして、本当の意味での“ダイエットの達人”になって欲しいものです。
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◆食生活に対する意識
■こころがけてはいても、むずかしい「栄養バランスのとれた食事」
20~30代の人が食生活でどんなことを気にしているのか、「気をつけていること」「悩み」の2つの角度からうかがってみました。
まず、食生活で気をつけていることでは「栄養バランス」「食べ過ぎ」「三食きちんと」が ベスト3(図表5)。特に女性では、3分の2の人が「栄養バランス」に最も気を配っていると答えています。
ところが、食生活上の悩みについて聞いてみると、トップは「栄養の偏り」(図表6)。つまり、一番気をつけているにもかかわらず、なかなか実現できないのが「栄養のバランスのとれた食事」ということのようです。
■食事の相手で食生活の悩みに差。家族との食事は悩みを減らす!?
ところで、食生活の悩みについて少し掘り下げて調べてみると、食事の相手のあるなし、またその相手が誰かということで、悩みの多さや内容に違いがあることがわかりました。
図表7に示したように、この年代の人の半数は、夕食について平日、休日ともに家族以外の人と食事するか、ひとりで食事をすると答えています。そして、「平・休日とも家族と」夕食を食べている人と、「平・休日とも家族以外と」「平・休日ともひとり」の人とで悩みを比べてみると、家族と一緒に食べていない人の方が、全体に悩みが多いことがわかります(図表8)。悩みの内容を見ると、「平・休日とも家族以外と」食べる人は「外食に偏りがち」、「平・休日ともひとりで」食べる人は「既成品や加工食品に偏りがち」の項目が高く、それぞれそのことが「栄養の偏り」「摂取品目の不足」という悩みにつながっている様子がうかがえます。
自分または家族の誰かが食生活を管理しているという前提なのか、家族とする食事には悩みが少ないようですね。とはいえ、20~30代といえば、家族との食事がとりにくい年代。先々の自分の健康のためにも、誰とどこで食べるかに関係なく、自分自身の食生活管理は自分ですることが重要ですね。
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