2007年度 主婦調査実施の概要

6.中国が世界最大の輸入国に ― 激しさを増す輸入競争 ―

 2004年、それまでインドと並ぶ世界最大の生産国であった中国が不作に見舞われ、前年より大幅に生産が減少しました。

一方、中国国内では植物油の需要が急増を続けていることから、この年を境に中国は巨大な輸入国へと転じることとなりました。


【 表2 主要な輸入国と輸入量の変化 】
表2 主要な輸入国と輸入量の変化

 2003年まで、日本は世界で最大のごま輸入国で、輸入数量もずば抜けていました。

 供給国は日本の市場を目指し、日本の厳格な品質規格や農薬残留基準が受け入れられてきました。世界の市場を日本が主導してきたと言っても過言ではありません。

  しかし、2004年以降、中国は瞬く間に輸入を拡大し、2006年に日本を凌駕することとなりました。

 これに加え、最近、輸入量が急増しているのはトルコで、2007年には10万トンを超え、やがて日本を凌駕するかもしれないと見られています。トルコの需要は油ではなく、日本流に言えば“焼き肉のごまダレ"に当たる肉類のソースなどに利用するごまの需要が増加しているとされています。

東西文明の接点であったトルコでは、様々な国の料理がミックスされた料理が発達しましたが、いま、それがヨーロッパで一種のブームを博しており、それにともなってごまの需要が増加しているとされています。

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