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― 農林水産省が植物油需給を予測 ―
平成16年度の大豆等の需給を見通し、適正な大豆備蓄量を検討するため農林水産省が主催している“大豆・油糧等需給協議会”が、去る3月23日に農林水産省で開催されました。
この協議会において、農林水産省は、平成16年の可食油需要量(*)が前年より1%減の1,870千トンと見込まれること、これに伴って国内の可食油の生産量が前年より2.5%減の1,790千トンと見込まれるとの予測を提示し、協議会参加者の全員がこれを妥当であるとしました。
このような減少見込みの理由として、人口増加の停滞と高齢化の進行、脂質摂取を控える消費者意識という構造的な要因があることを指摘しています。
また、可食油の生産のうち、大豆油については、大豆ミール需要が強いものの、原料価格の高騰により生産は抑制的になるとの見込みが示されました。
私たち製油業界にとりましては厳しい予測でありますが、厳粛に受け止め、安定供給の使命を果たしていきたいと考えております。
* 可食油:植物油のうち、かって日本では主として食用に利用されていなかった植物油を除いたもの。したがって、パーム油やオリーブ油など、今では食用が主体になっているものでも可食油には含まれていません。これらを含めた植物油の総消費量(非食用を含む)は、平成15年で258万トンと見込まれます。
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