一般社団法人 日本植物油協会 社団法人日本植物油協会は、日本で植物油を生産している企業で構成している非営利の業界団体です。

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お知らせ

油の発火について~ 揚げ物の調理中は、火の側を離れないでください!~

国民生活センターからのご要望

先頃、独立行政法人国民生活センターから、私ども日本植物油協会に対し、次のような実験の結果についてご連絡がありました

【1】 最近は、油の一回当たり使用量が少量になっているので、600gと300gの植物油を入れたフライパンを用いて加熱実験を行ったところ、油の量が少ない場合は発火するまでの時間が短いことが分かった。
【2】 水分の多いものを揚げる場合は油がはねやすく、引火するおそれがある。また、冷凍コロッケを指定された温度より高い温度で揚げると破裂して、飛び散った油に引火することがある。
【3】 健康油として販売されている、特定の成分を調整した製品は、発火温度が通常のサラダ油などに比べて低いことが分かった。

また、国民生活センターが実施されたアンケートで、揚げ物の調理中に火の側を離れることがあったと回答した方が64%、そのうち長い時間離れたことがあると回答した方が24%であったことについて、併せてご説明をいただきました。

これらの実験とアンケートの結果から、国民生活センターから、「揚げ物の調理中に火の側を離れる人が多いという実態を考慮し、少量使用の場合は発火に至る時間が短いこと、健康油の発火温度が低いことを製品に注意表示をしてください。」とのご要望がありました。

当協会からのお願い

私どもは、このご要請を真摯に受け止め検討をいたしましたが、ご家庭における多様な使用実態を想定して、これのすべてに対応できる注意を、製品に表示することは極めて困難であると考え、このホームページで皆様にご注意を呼びかけることとしました。

【 1 】 揚げ物の調理中は火の側を離れず、絶えず火加減の調整を行って下さい。やむなく離れる場合には、必ず火を消しましょう!

揚げ物の調理を行う際に最も重要なことは、火の側を離れず、絶えず火加減の調整を行うことです。電話がかかってくるなど、どうしても火の側を離れなければならないときは、必ず火を消していただくことをお願いいたします。

私どもの会員企業が販売しております製品には、必ず「油は加熱によって発火しますので、調理中は火の側を離れないでください。やむなく離れる場合は、必ず火を消してください。」という趣旨の表示を行っています。

私どもは、国民生活センターのアンケートで、64%もの方が火の側を離れたことがあるとお答えになったことに驚いております。折角の表示をご覧いただいていないことを残念に思います。しかし、“火の側を離れる方が多い”ことを前提にした注意にはまったく意味がないと考えています。側を離れず、適温でおいしく揚げることに集中していただければ事故が生じることはありません。揚げ物をされる場合には、必ずこの注意表示を思い出していただくことをお願いいたします。

あまり良い比喩ではないかもしれませんが、「この程度の量だからいいだろう。」と言って飲酒運転をし、スピードの出し過ぎで事故が発生したとき、お酒やスピードの出る車が悪いのではなく、運転した方に責任があります。揚げ物をしているときに側を離れることは、この飲酒運転と同じではないでしょうか。ちょっとした油断が引き起こす事故の恐ろしさは、飲酒運転の場合と変わりません。重ねてご注意をお願いいたします。

【 2 】 少量使用の場合には、発火に至る時間が短くなります。

国民生活センターからご指摘をいただいたとおり、使用する油が少量であれば、加熱による温度の上昇が早くなり、発火に至る時間が短くなるのは当然のことです。油の量が少なくなるだけではなく、コンロの火力が強い場合も同じです。

どれぐらいの時間で発火するかとのご疑問があるかもしれませんが、油の量、火力、使用する鍋の材質や大きさなど条件が様々なため、一定した時間をお示しすることはできません。条件次第では、ほんの短い時間で発火することも想定されます。

繰り返しになりますが、調理中に側を離れずに油の状態をよく注意して調整し、空焚きすることさえなければ発火の心配はありません。

【 3 】 冷凍食品などを揚げるときは、その製品の注意書きをよく読みましょう。

水気の多いものを揚げるときは、事前に十分に水切りしてから、適温の油に静かに入れることが、油はねを少なくするために大切なことです。小麦粉や片栗粉をまぶすことも、水分による油はねを防ぐことに役立ちます。フライなどを作る場合に、一度に多くの揚げ種を入れると油はねが多くなりますので、適量を揚げることが大切です。

最近、テレビで、若い方が油のはねるのが怖いため、高温になった油に揚げ種を投げるように入れるのを見ることがありますが、これはとても危険で、絶対に避けていただきたいことです。また、揚げ物の下ごしらえをする前から、コンロに点火することを見受けますが、揚げ種を入れる頃には、油がとんでもない高温になっていて、思わぬ事故が生じる危険性があります。

冷凍コロッケなどを揚げるときには、それぞれの製品に書かれている注意書きをよくお読み下さい。通常の揚げ温度より低い目の温度で揚げはじめることが指示されていると思います。この指示を守れば、破裂することはありません。もし、注意書きどおりに適温であったのに破裂することがあれば、製品の空気抜きが十分でなかったことなどの原因が考えられます。

それから、使用する調理器具が小さく、コンロの炎が鍋を巻くようになっている場合がありますが、油はねや熱せられた油へ引火しやすくなりますので、深めで、底の面積が炎より大きくなるような調理器具を選ぶことが大切です。

【 4 】 特定の成分を調整した油の発火温度

揚げ物の調理を行う際に最も重要なことは、火の側を離れず、絶えず火加減の調整を行うことです。電話がかかってくるなど、どうしても火の側を離れなければならないときは、必ず火を消していただくことをお願いいたします。

私どもの会員企業が販売しております製品には、必ず「油は加熱によって発火しますので、調理中は火の側を離れないでください。やむなく離れる場合は、必ず火を消してください。」という趣旨の表示を行っています。

私どもの会員企業が、特定の成分を調整した製品を製造・販売するときには、必ず、通常のサラダ油などと比較した実験を行い、大きい相違がある場合にはその旨の注意表示を行うようにしています。ご指摘のあった製品のうち、当協会会員企業の製品につきましては、消防庁の定める公定法に基づき、第3者機関による製品テストが行われ、発火温度などが通常のサラダ油などとほとんど変わらないことが確認されています。

今後もこのような製品が製造・販売されることが考えられますので、日本植物油協会は、引き続き会員に対して、このような新製品については販売前に厳格なテストを行うよう指示をいたしました。

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