植物油を使用する主婦の意識に変化? −引き続き価格と健康がキーワード−

2.食生活で気を付けていること

(1) 野菜を多く食べ、栄養バランスに腐心

 主婦の皆様は、毎日の食生活で、特に栄養摂取についてどのようなことに気を付けておられるのでしょうか。この調査を始めた平成12年(2000年)と比較すると、少し変化が見られます(図3)。
 90%以上の方が「なるべく野菜を食べるようにしている」とお答えになり、過去13年間一貫して最も多いお答えとなっています。これに続くのが、「栄養バランスのとれたメニュー構成にする」であることも過去13年間変わらない傾向ですが、その割合がやや低下しているのが気になります。
 大きく変化したのが、「カルシウムを多く含む食品を食べる」と「鉄分を多く含む食品を食べる」の2つで、いずれも低下しました。
 また、一時期推奨された「1日に30品目以上を食べる」と答えた方の割合も低下する傾向にあります。 行政による栄養指導や食生活改善運動は時代により変化していますが、「1日に30種類以上の食品」は、実際には実行が難しいことで、最近ではあまり強調されなくなりました。そのようなことが、お答えに反映されているのかもしれません。


【 図3 栄養摂取で気を付けていること(複数回答) 】 図3  栄養摂取で気を付けていること(複数回答)

(2)若い世代はインターネットで情報取集

 それでは、食生活に気を付けておられる主婦の皆様は、どこから必要な情報を得ておられるのでしょうか。
 情報源としては、テレビとする方が87%と最も多く、過去13年間変化がありません。ただ、ここ数年はやや低下する傾向にあったのですが、今回は少し高まりました。したがって、テレビの報道姿勢が、主婦(結果として家族全員)の食生活に大きい影響を及ぼすと考えられますので、テレビ制作者にとって、食生活に関する適正な報道を行うという姿勢が重要であると言えましょう。大食い番組などやや常軌を逸した報道の氾濫が、主婦の皆様の食生活行動に不適切な影響を及ぼすことのないことを願います。
 一方、新聞や雑誌を情報源とする方の割合は概ね50%でしたが、この割合は年々低下する傾向にあります。書店の書架には、多くの種類のグルメや食生活に関する情報誌が並んでいますが、主婦の皆様がこれらをどのように活用されているのでしょうか。
 これらを既存の情報源とすれば、急速に情報源としての重要性を増しているのがインターネットです。今回の調査では、44%の方が何らかの形でインターネットを利用しているとお答えになりました。
 しかし、これらの情報源の利用は、年齢層によって大きく異なることがくっきりと浮かび上がります(図4)。
 テレビを利用することは、各年齢層とも最も多く、また、年齢による差が見られませんが、新聞は20歳代、30歳代で非常に低いことが浮き彫りになりました。対照的に、インターネット利用は、20歳代の方が利用される割合が高く、年齢を重ねるにしたがって低くなっています。若い世代では、「読む媒体より見る媒体」という傾向が見られるようですが、このことが、新聞や本を読まない傾向にあるという別の問題の反映であるかどうかは、この調査では断言できません。
 そして、年齢層が上がると、友人・知人との会話が重要な情報源になっているという傾向も見えます。友人も増え、同じように気を付けるべきことについての会話が増えているのでしょうか。反面、20歳代では、家族が重要な情報源の一つになっているのは、親から子へと食生活が継承されていく証かもしれません。


【 図4 年齢層別に見た食生活に関する主な情報源 】 図4  年齢層別に見た食生活に関する主な情報源

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