2011年度 主婦調査実施の概要

1.植物油の使用状況について

 どんな植物油をご存知かをうかがったところ、「サラダ油」(知っていると答えた方の割合100.0%)がすべての方に知られており、「ごま油」(同98.7%)、「オリーブ油」(同98.7%)、「なたね油」(同97.4%)、「べに花油」(同96.8%)の順に続くのはこれまでと同様の傾向でした。また2009年度には知名度が低下しましたが、今回は急上昇したことが目立っています。サラダ油は植物油の規格を示す名称で、同時に2種類以上の植物油を混合した製品の名称として用いられ、10年ぐらい前までは、最も多く販売されていた植物油です。これに対し、なたね油は「キャノーラ油」という製品名で販売され、いまではもっとも販売量の多い植物油となりました。このことが知名度の高い理由であると推測しています。また、べに花油は以前には健康イメージの高い植物油でした。後に見るように、「健康」が植物油を選ぶ理由になっていることと重ねると、主婦の皆様に、そのイメージが強く記憶されているのではないでしょうか。

 そして、ごま油とオリーブ油は、香りを代表する植物油として、高い知名度を保っています。

 今回から、パーム油を加えたのですが、30%の皆様が知っているとのお答えでした。パーム油は、日本で2番目に多く使用される植物油ですが、家庭用の製品は限られているので知名度が低いのかもしれません。


【 図1 どんな植物油がよく知られている? 】
図1 どんな植物油がよく知られている?
注1. 『コレステロールが気になる方向けの油』=「☆コレステロールを下げるタイプの油」と「☆コレステロールがゼロのタイプの油」の少なくともどちらかひとつに該当
注2. グラフ下の数表で「-」が示されている箇所は、その年度の調査において当該植物油の認知状況を質問しなかったことを示す(以下の図において同じ)。

PREVMENUNEXT