植物油で冷凍食品をおいしく食べましょう!
2.現在の冷凍食品の特徴

(1)おかずから主食、デザートまで
 冷凍食品の草創期から急速に成長・普及した時期までの主力商品は、主として夕食や弁当のおかずとなる加工食品や水産物・農産物の素材品が中心でしたが、その後、次第に食生活の深部にまで入り込んでいきます。例えば主食用ではチャーハン・ピラフ、おにぎりなどの米飯類、うどん・スパゲッティなどの麺類、パンなどの分野にまで伸長してきました。
 おかず類も多様な商品が開発され、フライ類は、かつて水産物(エビ、イカなど)とコロッケが中心でしたが、鶏から揚げなどが大きく伸びました。フライ類以外の調理食品では、ミートボール、春巻、グラタン、和風総菜など、和洋中それぞれの分野で多様化が幅広く進んでいます。またピザ、たこ焼・お好み焼、菓子類などスナック、デザート類の分野でも商品開発が進み、生産量も急速に増加しています。スーパーでは図1のようにさまざまな冷凍食品が並べられていることは皆様もよくご存じのことですね。


【 図1 スーパーの売り場に並ぶさまざまな冷凍食品 】

 図1 スーパーの売り場に並ぶさまざまな冷凍食品

(2)技術革新の進展
 電気冷蔵(冷凍)庫の普及によって家庭での長期保存が可能となり、電子レンジの普及が冷凍食品の調理方法を画期的に変えてきた歩みを簡単にご紹介しました。以前は必ず火力を使って調理しなければならなかったものが、電子レンジによって温めるだけでおいしい食事ができるようになりました。家庭における一種の調理革命と呼んでもよいでしょう。そして冷凍食品を製造する各メーカーでは、電子レンジに適した商品開発に力を入れるようになりました。その結果フライ類、米飯類、麺類など大半の商品が電子レンジで調理できるようになっています。
 余談ですが昨年、今年と猛暑が続きましたが、真夏の台所で火を使うのは体力的にも大変なので、レンジ対応の冷凍食品の需要がかなり伸びたようです。
 またおいしさへの追求も一層進み、調理・加工や凍結の技術が格段に進歩しています。例えばパラパラしたチャーハン、コシのあるうどん、ジューシーなギョ−ザ、油っぽくないコロッケなど、家庭で作るのが難しいレベルのおいしさが実現されました。
 ひょっとしたら、究極の手抜きとご批判を受けるかもしれませんが、このところ自然解凍冷凍食品も数多く出回るようになってきました。これを活用したのがお弁当。ただでさえ多忙な朝、ご飯を詰めた弁当に冷凍食品を入れておけば、昼にはちょうどよい状態に解凍され、食べ頃になります。蒸し暑い夏の季節には衛生面が心配になりますが、食べるまでの時間に腐敗菌が増殖することがないように衛生管理がなされています。この自然解凍冷凍食品、当初は枝豆、野菜の調理品が主でしたが、最近はハンバーグ、鶏から揚げなど油脂を使った食肉加工食品にまで広がっています。なお自然解凍冷凍食品には必ず表示があります。一般の冷凍食品は加熱が必要かどうか記載していますので、取扱いを間違わないようにしていただくことをお願いいたします。

(3)業務用商品の拡大
 業務用の商品は、外食産業だけではなく惣菜産業の分野にも広がっています。お客様のニーズや食品を取り扱う業態の変化にお応えできる冷凍食品技術開発が一段と進みました。「まるで炊き立て!」と驚嘆をいただくような商品が誕生しています。いわゆるデパ地下やスーパーの惣菜売場での販売されている食品の多くは、業務用に製造された冷凍食品を販売直前にバックヤードなどで調理加工したものです。そのおいしさは皆様ご存じでしょうが、冷凍食品であることに気づかない方がほとんどではないでしょうか。
 また学校給食のメニューも以前とは異なり多種多様になり、おかずにとどまらず最近では専門店並みのデザートまで出されるようになりましたが、それらのかなりの部分は冷凍食品です。冷凍食品は調理がお手軽であることだけではなく、前処理がしっかりとされていること、食べるのに必要な量だけの材料を仕入れることができること、そして処理が面倒な生ごみがほとんど出ないことなどの特徴があり、学校・事業所給食、レストラン、居酒屋など大量調理が必要な業務用として打ってつけの食材となりました。

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