ちょっと不安が生じた菜種の供給
1.第35回日加菜種予備協議

 去る7月24・25日の両日、カナダのサスカッチェワン州サスカトゥーン市で、第35回日加菜種予備協議が開催されました。

 日加菜種協議とは、日本カナダ両国の政府と民間関係者が菜種の需給などに関する意見交換を行う定例会議で、今年で第35回を迎えました。この協議は菜種の花が咲き誇る7月にカナダにおいて予備協議を、そしてカナダ産菜種の生産状況がほぼ確定する11月末に日本で本協議を、それぞれ開催しています。この協議に参加している両国の関係者は、次のとおりです。

 (カナダ側)
  カナダ政府農業・農産食料省
  カナダ菜種協会
  カナダ菜種生産者協会
  カナダ菜種輸出業界
  カナダ穀物委員会

 (日本側)
  農林水産省
  在カルガリー日本総領事館
  油糧輸出入協議会(油糧種子を輸入している商社が構成する団体)
  日本植物油協会

 予備協議が開催されたサスカッチェワン州は、カナダ西部平原3州のなかで穀物などの生産量が最も多く、特に菜種は生産量の50%を担い、日本への菜種供給基地とも言える州です。またサスカトゥーン市はカナダでもひときわ自然が美しいことから「緑の郷」と称されています。大河サスカッチェワン川の畔は緑に包まれたトレイルが整備され、ジョギングやウォーキングを楽しむ市民が行き交い、短い夏を満喫していました。会議の会場であるDelta Bessborough Hotelは清流の畔に立ち、古城の風格を偲ばせる趣のあるホテルでした。


【 図1 第35回日加菜種予備協議 】

 図1 第35回日加菜種予備協議

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