平成20年油脂業界10大ニュース

 平成20年の油脂業界10大ニュースが決まりました。
 堅調な需給という基本構造に投機資金の流入が重なり、高騰を続けた油糧種子の国際価格、石油高を背景とする海上輸送費や諸経費の上昇に翻弄された1年を示す話題が中心となっています。改めて、私達の業界が置かれていた状況を確認しているところです。
 この10大ニュースは、油脂業界に関わりの深い業界誌の皆様により選定されたものです。

順位 項  目
1 油脂・油糧種子の国際価格、フレート等史上最高値へ急上昇から急降下へとめまぐるしい変化
2 製油業界が食品価格適正化への先陣、業界挙げて植物油の価値向上に成果
2 世界の景気後退が食品市場にも影響、業務用油使用の節約志向など油需要は年後半に大幅に減少
4 大豆圧搾数量300万トン割れ、熱帯油脂供給量が大豆油を追い抜く
5 上昇する製油コスト、斗缶価格を4千円台に押し上げ、家庭用価格も上昇に転じる
6 低価格を求めて国内のミール需給が激しく変動、菜種ミール2万トンを輸出
7 カナダ産菜種1千万トンを超す大豊作、豪州も増産で菜種の国際需給  緩和へ
8 食への信頼性が揺らぐなか、日本植物油協会信頼性向上推進指針を策定
9 製油業界、20年度中間決算は改善も下期への不安を残す
10 大豆ミールの輸入引き続き増加、インドが連続して最大の供給国に
次点 中国からの輸入食品に対する不安感が高まり、消費者の忌避感が強まる
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