第70回国際搾油業者協会世界大会、秋の京都で開催
世界37か国(地域)から533人が参加
 世界の植物油業界団体が加盟する国際搾油業者協会(International Association of Seed Crushers)の第70回世界大会が 10月20日(火)から23日(金)までの4日間京都・宝ケ池の国立京都国際会館で開催されました。
 世界大会は概ね18か月ごとに世界各国で開催されます。今回は世界同時不況という悪い環境の下での開催でしたが、参加国数(地域)37、参加人数533名という規模の大会となり、大会事務局一同、胸を撫でおろしたところです。
 今大会の基調テーマは、今後の世界の食料問題と食料貿易政策の展開方向。しかし時節柄、アジアを中心とする経済停滞が世界の食料・農産物貿易に及ぼす影響や日本のリーダーシップへの期待についての議論も行われ、各国からの参加者いずれもが熱心に聞き、また、活発な質疑応答が行われました。
 このように世界の植物油業界とその関連業界の多忙なエグゼクティブたちが顔をそろえる機会はめったになく、トーマス・フォーリー駐日アメリカ大使をはじめとするVIPも加わり、華やかにそして活発に経済論議や意見交換が繰り広げられた4日間でした。
 また、会員相互の親交を図ることも大会の目的の一つです。事務局を務めた日本植物油協会では、世界大会が円滑に進行し、実り多い成果があがることを願って運営のサポートを行うと同時に、世界各地から参加した皆さんが日本文化に触れ、良い思い出として残るように心を砕きました。たとえば、初日の歓迎レセプションでは琴や和太鼓の演奏を聴きながらの立食パーティとしました。会場の片隅に設置した“プリクラ”は外国の皆さんに大変な人気を呼び、舞妓さんや清水寺など京都バージョンの画面で楽しそうに撮影する姿が見られました。お料理は和洋中取り混ぜたものでしたがもちろん製油業界らしく天ぷらコーナーを設け、海外からの参加者に揚げたての天ぷらを堪能していただきました。
 会期中に開催された京都三大祭の一つである「時代祭」にも多くの参加者をご案内し、雅な日本文化の歴史の一端に触れていただきましたが、あちこちで「ファンタスティック!」の声が沸き上がり、英文の解説とともに日本の歴史の理解にも一役買ったようでした。
MEMU