2007年度 主婦調査実施の概要

5.植物油の価格上昇による行動

<植物油の価格上昇への備えはどのようなものでしょうか?>


●「特売のときに買いだめ対応」が約6割

 穀物・油糧種子の国際価格の高騰は最近の大きい話題の一つですが、これに伴って植物油の価格が上昇することについての関心を伺ったところ(単一回答)、「関心がある」が40.1%、「やや関心がある」が44.4%であり、併せて84.5%の方が植物油の価格上昇に関心を抱いておられることが分かりました。

 また、関心の有無にかかわらず、アンケート回答者全員に、植物油の価格が上昇した際にどのように行動されるかについて伺いました(単一回答)。

 その結果、「特売のときに少し買いだめをする」方が最も多く、57.1%を占め、「揚物を少なくする等、消費量を減らす」(12.5%)、「買うことを控える」(6.0%)といった、植物油使用量を減らすという行動を考える方は比較的低い割合となりました。

 これらに対し、「生活必需品なので変わらずに購入する」(19.3%)、「余り意識しない」(5.0%)と消費・購買行動に変化を起こさないという方がおられました。

 植物油の価格が上昇することは、家計を預かる主婦の方々にとって関心が高く、見過ごすことのできない問題と考えられますが、日常の食生活に不可欠な食材であることから植物油の使用を減らすといった行動にはつながりにくく、日々の買物のなかで工夫しながら調整しようと考えている方が多いことが明らかになりました。

 年代別では、20代から40代で「特売のときに少し買いだめをする」方が多く、60代では「生活必需品なので変わらずに購入する」方が多いことから、低年層で価格を気にされる方が多いという結果にも見えますが、家族構成や油の使用量の多寡などとの関連を見なければ短絡した結論はできないでしょう。


【 図11 植物油の価格上昇に対する関心度 】
図11 植物油の価格上昇に対する関心度

【 図12 年齢層別に見た植物油価格上昇への対処 】
図12 年齢層別に見た植物油価格上昇への対処
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