このページはプリントアウトできます。 【mac:「ファイル」から「プリント」を選択/win:右クリックから「印刷」を選択】
Q11:遺伝子組換え原料を使用しても、安全性に問題は?
遺伝子組換え技術に関しては様々の論議が行われています。しかしこの技術を含むバイオテクノロジーは、人々の役に立つ品種の開発や安定した農業技術の推進のため、健全な発展が期待されている技術です。特に食料自給率が著しく低く、海外生産国に食料供給の多くを依存している日本にとって、この新しい技術により日本の農業生産が拡大し、また海外生産国の生産が安定することへの期待は大きいと言えます。もちろんこれら新しい技術が人類や環境にとって安全なものであることは必須の条件です。このため世界の科学者は、この技術の可能性が見えたとき以来およそ30年にわたりその安全性をどのように確保するかを大きい課題として取り組んできました。その結果、世界各国において食品の安全性に責任を持つ機関(日本では、厚生労働省及び農林水産省が内閣府の食品安全委員会の意見を聴くことが義務付けられている。)が、共通した基準に基づき食品としての安全性、飼料としての安全性、環境への影響評価の審査を行い、これをクリアしたものだけが生産・流通を認められるシステムが実施されています。従いまして、現在流通している遺伝子組換え食品に関し安全性への危惧はないと考えています。
一時期、製品から未承認の遺伝子組換え品種が検出され、回収問題が生じたため、あたかも遺伝子組換え食品が悪いものであるかのような誤解を生じたことがあります。しかしこれは安全性に問題があるのではなく、日本政府の承認を得ていないという制度上の問題が指摘されているものです。
私どもが植物油の製造に用いている原料のうち、遺伝子組換え技術が用いられているのは大豆、なたね、とうもろこし、綿実の4作物ですが、いずれも安全性には問題のないものだけを使用しています。また植物油は油糧原料のなかの油分のみを純粋に抽出した食品ですから、組み換えた遺伝子やそれが生産するたんぱく質は一切含まれていません。どうぞ安心してお召し上がりください。
-- CLOSE --
|
|